「哀歌」
新聞連載の小説が終わりました。曽野綾子。
○年前に同じく連載で「天上の青」を読んで以来。まちがい、そのあと読み直したんだった。
新聞で読むと毎日細切れなので、終わり方がとても唐突に感じてしまうことがあります。(高村某さんの某作品は別格だろうけど)
うん、でもあの終わり方は嫌いじゃない。ちょっと説明的すぎるけど。
ただ、彼女の作品があまり好きになれない理由に登場人物たちが酔いすぎている点があります。
自分に、あるいは別の登場人物に酔いしれている。
神に心酔していたヒロインは、彼という新たな偶像を崇拝して生きていくのでしょう。それはいいんです。
感情移入しながら読んでいる最中は良いのですが、ぷつりと断ち切られるようにお話が終わってしまうと、残るのは虚脱感です。
多分、書籍化されて読み直すとまた違った印象なんでしょうけれども*1、どうも不完全燃焼。
*1:「天上の青」も単行本で読みなおした方が楽しめました
頼むで、しかし!(やっさん風)
教官に頼まれていたサブクローニング、何度やってもうまくいかなかったんです。
コロニーPCRあたりでつまづいて、ミニプレップしてもPCRでチェックすると増えてないし、でも大元のplasmidなら増やせる、ということでprimer設計を再検討したりなんやかややっていました。
今日改めておかしい、ということで一番最初に切り出した時のゲル写真を見ると、どうも予想されるサイズよりも小さい。
元々のサイズが6k弱と大きかったんで気づかなかったのですが、よく見るとシークエンスを調べてくれたポスドクさんが言うところのサイズより1kほど小さいんです。
結論。
ratだと思ってたけどhumanDNAでした
結局、ratDNAなら全長が切り出されるはずなのが、humanだと実は制限酵素サイトが内部にあって、見事にPCRprimer部分が切り落とされていたものを使ってたのでした。
そら増えんわ。ぜったいに。
私は頼まれたままに動いただけですよー。時間を返せ(T_T)