愛する人との別れと、その後

勝手ながら、はち(id:star-gazer)さんのことを心配していました。
誰にでも必ず訪れる日ですが、それでもその人にとっては唯一無二の経験ですから他人がとやかく言うことなどできない。
その人に寄り添ってきた、これからも寄り添っていくことのできる人だけが何かを言うことが許される、そんな気がしていてハイクでは気の利いた言葉を紡ぐこともできず、ただ、ダイアリーをふと訪ねてみたのです。
そこには、中島みゆき「誕生」の歌詞を引用した私のダイアリーへの言及がありました。
私自身の祖母との別れの時に書いた文章、でした。


今でも、明るい冬の午後、2才さんがまだお腹の中にいた頃に彼女と半分こして食べた「ロールちゃん」の味をふと思い出すことがあります。
あのとき以来、私はホイップクリーム入りのそれを食べていません。
食べたら記憶が薄れてしまう、なんて思っているわけではないのですが、それでも今後食べることはないような気がしています。


人生は続く。
悲しみを忘れろとは誰にも言えないし今の気持ちが必ず消えるものだとは言い切れないけれど、日々の生活に何かしらどこかしら削られて薄れていく、そういう部分は確かにあると思います。
それはとてもとても残念なことだけど。


祖母を見送ったときは「誕生」でしたが
その1年半前、野球好きだった祖父を見送ったときには「永久欠番」を脳内BGM*1としていました。
音楽に心や言葉を託す、というのはどこか押しつけがましくそれでいて自分で言葉を考える責任を放棄しているようで心苦しくもありますが、この曲の存在を伝えたくて、ここに記しておきます。

中島みゆき 永久欠番 歌詞 - 歌ネット

*1:前にどこかで書いたような気がしますが