有栖川有栖「マレー鉄道の謎」読了。

いや、結構前に読みおわってはいたのですが、なんせ続きが気になりすぎて車の中で信号待ち中に読んだりしてたのでもう一度読み直しました。


結論から言うと、ミステリ的には小品です。佳作だろうとは思うけど。
密室のトリックが…うむむむむ。
一歩間違えるとちゃぶ台ひっくり返し系になりそうな危うさがあります。
まあそんなところも新本格ではなく、本格ミステリという感じなんでしょう。
東南アジアの高原リゾートという舞台設定もあいまって、小学生のころ、図書館で借りた子供向けのミステリ本とかを思い出しました。
懐かしい。


国名シリーズ初の海外なんでそういう点は面白かったです。
英語が苦手なアリスの英会話に四苦八苦するところが親近感わきました(泣笑)
そしてこの英会話が事件解決の鍵に…っととと。
これ以上はいえません。未読の方ごめんなさい。
でも、これはきっと作者がいつか使ってやろうと思ってメモってたりしていたんだろうなぁと思ったりして。
イメージは「安楽椅子探偵」の第2作(だったかな?)で殺された方の推理作家のメモ。壁にぺたぺたポストイットで張りまくる感じで。


しかしあれですね、ええ年した男が二人で海外旅行…。もうここまできたら結婚させたり、恋人を出したりするわけにも行かないのでしょうかね。