マイノリティであること

永遠に書きかけになるかもしれません。
うまくまとめられない。
整理してエントリしなおすかもしれません。
長いので一番下に移して「続きを読む」記法を使ってみました。→にゅ。できてない(T_T)半角だしスペースも入ってないのになぜだぁ。変更後の画面が日付指定モードなのに気づいてないだけでした。アホ丸出しです。
まずは、id:yukodokidoki:20040913#p1 さまと、奈々子ねえさま(id:hiamura75:20040913#p1)のところから。

低視聴率で打ち切り間近な某昼の番組で母親と息子が性同一性障害だと父親を騙すドッキリをやっていたのを知りました。

このテの話が昔からテレビの格好のネタとして消費されてきた、というだけのことなのだけれど、思慮、配慮、関心の足りなさこそが、常に最大級の残酷さを生み出してきた元凶なのでして。

ドッキリという番組の構成自体が酷く悪趣味だと思うのは私ばかりではないと思うのですが、
騙されて右往左往する人の姿を嗤って見てしまう人がいるのもまた事実です。
それが、「罪がない」ものであればまだよいのでしょうが「騙されている、箱の中の人ではなく、箱の外で見ている誰かが傷つくかもしれない」という想像力が欠乏していることが恐ろしい。
そう、想像力の欠乏。
経験していないことを想像するのはとても難しいことです。
でも、「傷つく」という感情を想像することはできる。
人が人を笑うのは、笑われる側が「笑わせている」のでなければ常に傷つける危険を孕んでいると思っておくぐらいがいいのかもしれません。
そうでない局面を今少し考えてみましたが、ちょっとでてきませんでした。


っポイ!」23巻を最近読みました。(かなりネタばれなので未読の方はご注意)
両親に虐待され、友人だと思っていた子に裏切られたことがあり、人を信じられないでいる少女と主人公である平たちとの心の交流に一巻丸ごと費やされています。
ストーリーの最初に彼女の手紙の一文があります。
「お父さんは浮気している、お母さんはそれでアルコール依存気味、よくある話でしょ」


確かに、よくある話です。
数々の親からの虐待、いじめ、自傷、トラウマ。
今までの巻にもヘヴィーな話はありました。
腹違いの弟を抱えて高校にもいけずに働く少年や、孤独に優等生を演じながら影ではいじめを実行する少年、(多分)白血病と闘う少年。
どれが一番とはいえないけれど、それら総てとは対極にありながら平ちゃんは臆せずそれらに立ち向かってきました。


けど、今回はちょっと勝手が違ったようです。
ふわふわとやさしげなお嬢様の母親に殴られることや、ずっと幼馴染だった隣の万里に裏切られることは、もはや彼の想像の範疇を超えていました。
けれども、「裏切られる、を失うにするとよくわかる。すごく…痛い」と感じるのです。
その共感力こそが彼の力なのだと思います。
(台詞回しは本が手元にないので修正するかもしれません)


そんなわけでいろいろと思いながら、何気なく人力検索を見ていたらとある質問がありました。
あえてURLは記しませんが、男性異性愛者の方と同性愛者の方に分けて「靴下の色」についてアンケートをしています。
募集人数はどちらも100人。
同性愛者の方限定、の質問の方にコメントが付いていました。

たくさんゲイがいるんだね〜

きもちわるっw


以前も自分がアンケートをしたときに思いましたが、そしてわかりきっていることですが
はてなユーザー対象のアンケートは信頼性が低いです。
まして、対象を絞り込めない(全はてなユーザー対象)アンケートならばなおのこと、です。
それでもほぼ同時刻に始めた2つのアンケートの両方に答えた人ばかりではない*1ことは終了時刻からも伺えるでしょう。
上のコメントを付けた方はおそらく「ほとんどすべてがポイント目当てにゲイでもないのにアンケートに答えている」ということを揶揄したのでしょう。
それでも、「きもちわるっw」という否定的な表現になっているのはたとえ個人的な感想であったとしても、配慮不足の感があります。
「自分の家みたい」なダイアリーと違って、公共の場、なのですから。


だめですね。やっぱりまとめ切れません。


そもそも、性的にマイノリティであったこともなく、弱者として虐げられてきた意識もない、つまり当事者でもない人間がこれらの事柄を得々と語ること自体が傲慢なのかもしれないという気がしてきました。
そして、そんな人間に語られることを不愉快に思い、傷つく人がいるかもしれないという自分自身の想像力の欠如に自己嫌悪です。
マイノリティ=(社会的)弱者として文章を綴っていることも間違っているのかもしれません。


誰も傷つけないで生きていくなんて、できるわけはないのですが…

*1:つまりポイント目当てにいい加減な回答をした人ばかりではない