女の子の勝ち(または価値)

ボスが医学部の面接を終えてきて、今年の受験生についてコメントしていかれました。
ちょっと面白いと思ったんだけど、ある意味個人情報なので少々ぼかして書きます。
後、書いているのは私の主観だし受験生でもなければ医師でもないしちょろっと業界の末端にいるだけの人間なので…大きく的はずれだったりしたらご指摘いただければ幸いです。(言い訳がましい…)


1.とにかく女の子は元気でしっかりしている。
某超有名進学校でオール5、某エンターテインメント系技能でジュニアの世界レベル、しかもかわいい(オヤジから見て)んだけど「○○で有名になってもたかがしれている」から医学部を受験したコとか。
某超有名女子校出身で某楽器は玄人はだしだが「最近自分の才能には限界を感じた」から、医学部を受験したコとか。
ちょっと「パッチ・アダムス」を連想しました。


2.一方で男の子は紋切り型ばかり。
「なぜここの医学部を志望したか」との問いに「ES細胞の技術と生体膵移植がすごいと思いました」。
みんな同じだそうです。
予備校や学校の先生なんかに一律で知恵を付けられている(ぎくっ)と教授陣からは見えるようです。
分からないことは分からない、とはっきり言ったほうが好感度は高そうです。
というのは、


3.男の子で多少良かったのは地方の県立高校出身者など。
「なぜ医学部」の問いには「そんな難しいことはまだ分かりません、でもこれから勉強します」。
背筋はピンと伸ばして、はきはきと喋り、部活は武道をやっていたそうで。


勉強ばかりをやって来た、とっても良くできるお利口さんなN高(近畿の超有名校)の生徒さんなんかは、「もうあそこの生徒はやめときましょう」とか言われちゃっている始末。
世間の見方とは全く反対のレッテルを貼られてしまってちょっとかわいそうかも。


しかし実際、新聞やニュースで去年公表されたことだけを大学や病院で研究しているわけではなくて、他にも意識すべき、評価すべきものはあるはずです。
それがHPなどで簡単に知ることができるようになった今は、逆に受験生からすると情報の取捨選択という点で難しいのかもしれません。
でもどの情報を評価し意識するかは個人の価値観によって違うはずだし、何より知ったかぶりをしてみたところで付け焼き刃ではプロに太刀打ちできるはずもないんですよね。
勉強が良くできるから、お金がたくさんもらえるから、親が医者だから医者になりたい、じゃなくて、自分なりにどういうことをやって来て、(もちろんそれを突き詰めて考えてみるのはとても難しいことだけど)なぜあるいは何を医者としてやりたいのか。
なんと言ってもお医者さんは客商売*1なのですから、プレゼンテーションができなければお話になりません。
就職活動をする大学生がするように、医学部受験生は自己分析をしないといけないのかもしれません。
それによって「人間性豊かな」お医者さんが誕生し、また、医学部に入ったもののこんなはずじゃなかった、とミスマッチに悩む学生が少なくなればいいですね。
なんだかんだ言ってもたくさんの患者さんや医師を見てきた教授陣の人を見る目というのは意外に信頼できるような気がします。(えらそうですな)

*1:基礎でなければ