実家で読んだ本めも
- 作者: 石田衣良
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ミステリと言うカテゴリではないかも。
「時代の空気は池袋で読む」らしいですが、その空気とは2001年頃のものです。
しかしその頃の最先端をすくいあげているからか、たいして時代が変わっていないのか、とくに古びた印象は受けないですね。
3や4の頭あたりでデフレだの不況だのとやたら連呼されているあたりは今とは変わっているのかもしれませんが
登場人物である若者たちの感じる閉塞感や体感する絶望は「今」の方がより一層深くなっていっているように思います。
それでも希望を感じられる瞬間を愛している、決してハードボイルドではない探偵=主人公を愛する人々は、今後もこのシリーズを手に取り続けるのでしょう。
100万部突破*1とのことでおめでたいことです。
ところでIVの表紙が桜井亜美っぽいと思ったのはわたしだけ?
*1:昨年の頭の話ですけど。