島田荘司もーど

異邦の騎士 改訂完全版

異邦の騎士 改訂完全版

改訂版の方を再読。
どこが加筆されたりしたのかさっぱり分かりませんでした。
ファンとはいえませんね。とほほ。
しかし、初めて読んだ時の感動や衝撃がもはや得られないどころか、陳腐にすら感じられてしまうのは…。
仕方ないんだけれど、ちょっとかなしい。


鋼鉄の馬を駆って「異邦の騎士」が登場しても、敬介さんのように心奪われることは、もうないのです。


なんていうか、うーん、古典?バイブル?
……というほど御手洗石岡*1好きとは公言できないので、今回読み返しておおむね満足してしまったこともあり、現在この本は「置き場に困ったら処分するかもしれない」カテゴリに入っています。
これが例えば、「四十六番目の密室」、「空飛ぶ馬」あるいは「ブラウン神父の童心」なら「共に白髪の生えるまで」カテゴリなのですね、わたくしの場合。
すべてがFになる」は……ちょっと微妙かな。

*1:どちらが左に来るのでしょうか。