質問者さんの年代が分かりませんが
試験紙そのものを示すサイトはなかったし、味覚に人種差があるかはまだわかっていないと思いますが、味覚センサなるものはすでに開発ずみのようです(上記URL)
わかりやすけど、詳しすぎる説明。
理科の先生は「塩化カリウム」の溶液を使ったのでしょうか?
味覚センサ・匂いセンサの開発・研究をしている九州大学の都甲教授のサイト。
「フェニルチオカルバミド」という物質が塗りつけられた試験紙だと思います。この物質の受容体は遺伝により持つ人と持たない人がいるそうです。持つ人はこの物質を苦く感じます。自然界には存在しないそうです。
ロシア系かどうか分かるか,ということについては,自分は調べることが出来ませんでした。ただ,クラスの3割が苦く感じた,というのは少ないと思いました。おそらく主観が入る簡単な調査のため気づかなかった人がいるためでしょう。
遺伝の授業でフェニルチオカルバミドが利用される例が載っています。略称はPTCです。PTC試験紙が市販されているかどうかは分かりませんでしたが,おそらく教材を扱う業者か生物系材料や試薬を扱う業者を通して入手できると思います。
試験紙の名前は『味盲試験紙』ではないでしょうか?『フェニルチオカルバミド』という物質が染み込ませてあります。
「フェニルチオカルバミドを苦いと感じる、感じないというような味覚の違いは、何らかの遺伝的背景によって引き起こされているのです」
↑
遺伝的な背景はあるようですが、ロシア系だという判断については分かりませんでした。
PTC味覚感受性ではあんまり人種の特定は
できそうになさそうですが、根拠となるデータ
を探せませんでした。サイエンスを持ってきて
翻訳するしかないのかも知れません。
さきほどの回答は的外れでした。
理科の先生は「味盲試験紙」というのを使っていたのですね。その内容は回答者2、3の方の紹介のとおりと思います。
で、遺伝関係ですが、このサイトでは「常染色体性劣性遺伝である、日本人では約10%の頻度でみられると」と説明。
結構有名な実験のようなので、理科の先生方には常識なのかも。PTC試験紙は学校教材を扱っているところで手に入るのかもしれません。
ただ、アイヌ人は白人ではないですよね。
で、このサイトの下の方に『人種とは何か』という岩波新書の紹介があり、人種の特徴を調べるのに、味盲も利用されているので、この本を読むと何かわかるかもしれません。
理科の先生のおっしゃることは味盲はロシア人には少ない、という意味と思うのですが、URL上で味盲の頻度が「ロシア人<日本人」という記載は見つかりませんでした。
これ絶対PTCだと思うんですね。
味覚センサってのも素敵なんだけど。
手持ちの高校生物資料集にもヒトの遺伝形質の例として
優性=苦みを感じる、劣性=感じない、という表があります。
ただ、クラスの30%しか苦みを感じないって優性形質としては少ないと思うので、そこが引っかかるのです。
PTC試験紙、分かんないですけどアドバンテックとかで売ってませんかねえ。
でも「ロシア系」が分からない。
人種によって差異があるのでしょうか、血液型のように。
ちょっと調べてみました。
http://www3.kmu.ac.jp/legalmed/lect/blood2.html(下の方、<血液型以外の遺伝子多型>)
優性が90%、劣性が10%とのことです。
人種については不明なのが痛いところ。
次の項目の耳垢では日本人とドイツ人での比率が比較されているのですが…
http://medical.tanabe.co.jp/public/science/2003_2_21/sci_jsumm.shtml(サイエンスの日本語サマリー)
えっと、SNPとかよくわかんないんですけど(ダメダメ)
遺伝子型と実際の感受性については差異があるようです。
それは苦みを感じる受容体をつくる遺伝子が実は5種類有ったからということみたいです。
…ってこの解釈であってるんでしょうか?
ともあれ、この発見によって
古典的に定義された味覚非感受性の遺伝ならびにPTC感受性の55%〜85%の不一致が説明されうる
ということになったらしいんですが
古典的な定義って上記のTT,Tt,ttのことですか。
ちょっと不一致過ぎやしませんかね(笑)
追記。
中国人小児のPTC感受性についての日本語論文を(タイトルのみ)発見しましたので、人種的差異があることはあるのかもしれません。
イントロを読めば何か分かるかもしれないですが
さすがに図書館まで探しに行く気力はなく。
まだ未開封の回答があるので、そこですっきり解説されていて欲しいです。わくわく。