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と欲の皮を突っ張らせて紹介するのにはあまりそぐわない本ですが

嫁洗い池 (創元推理文庫)

嫁洗い池 (創元推理文庫)

今読んでいるのは↑こちら。
実はシリーズ2作目ですが、ブクオフで105円だったので目に付いて購入した、という行きがかり上1作目は未読だったりします。


ミステリとしてはちょっと生ぬるいかなぁ…という感じですが、料理上手でいつもにこやか、着物もお似合いの奥様の明晰な安楽椅子探偵ぶりを楽しむ本です。
とにかく讃岐の郷土料理の数々がおいしそう。和食万歳です。
愛情たっぷりのお食事に程よいお酒、作家の夫(主人公)が羨ましすぎます。
ただ、会話が多く、主人公と事件を持ち込む同郷の刑事との掛け合いが多いのですが短編集ゆえにそれを何度も読まされているうちに段々ミステリに集中できなくなってしまいました。
それよりも料理の描写と主人公の40代後半という設定にそぐわない可愛らしさに心奪われていたりして(笑)
これが世に言う「乙女男子」ではないのかと。
いや、その定義を明確に知ってるわけではないんですけど。
「ホームカミング」を例に挙げますと。。。
いつも家のことをすべて妻にやってもらっているのに、妻の同窓会に「行っておいで、大丈夫だから」なんて大見得を切ってるところとか。
でもその当日まで同窓会のことは忘れていて、「本当に大丈夫?」と心配されちゃうところとか。
妻が作って行ってくれた塩鮭(いつもは身体に悪いから薄塩だけど、特別に塩辛い鮭)をおいしかったからお昼までに全部食べてしまっちゃうところとか。
夕食には握り飯に黄粉をまぶした物を作って一人もさもさ食べているところに刑事が相談を持ち込んできて、そういえば妻の連絡先を聞いてないということに気づいて寂しくなっちゃう(想像)ところとか。
でも実はその握り飯を置いたお皿の下に連絡先の紙が置かれていたことに翌朝になって気づくところとか。
これが萌えなのか。


ああ、この主人公の作る関東炊きが食べたいっ。