最近ファンタジーづいている

というよりも荻原規子づいているのでした。

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

空色勾玉(そらいろまがたま) (〈勾玉〉三部作第一巻)

昔(高校生だったかな。福武書店版でした)読んだ時には気づかなかった、あちこちにちりばめられたモチーフを楽しめるようになった気がします。
当時は盛りだくさんすぎて、本編のストーリーを追うだけでいっぱいいっぱいになっていたのかもしれません。
こちらは再読なのでさらっと流し読みですが、三部作をもう一度読みたくなりました。

樹上のゆりかご

樹上のゆりかご

今読んでいるのはこちら。
まだ最初の数十ページなのでなんともいえませんが、主人公や通う高校の雰囲気など、ちょっと恩田陸作品っぽいのかな。
六番目の小夜子 (新潮文庫)球形の季節 (新潮文庫)を思い出しました。

追記。
主人公の女の子の属性は北村薫の「円紫さんと私」シリーズの「私」にかぶる感じもあるかな。


バンカラ進学校で学生が行うイベントの数々は似たようなところ出身の自分には懐かしい感じもしますが、「今時」ではない、というか浮世離れした印象を受けました。
これが2002年の作品(なんだよね?)だったのがすごいかも。
やっぱり学校(高校)は舞台としても描く側の思い入れ度合いとしても独特の存在なんだろうな。


お茶しながらサロメの解釈について熱く語り合う女子高生にモエ。
「さわりたい」っていわれて思いっきり引いちゃう女子高生にもモエ。
メディアに出てくる女子高生にはそんなのいないから「今時」じゃないように感じてしまうんだろうけど、たぶんどこかにはきっと今もそういう女子高生はいるんだと思います。
天然記念物か絶滅危惧種かもしれないけど。