理系が読んで面白い小説
ざんねん、参加しそこねました。
わたくしが理系かといわれると大変に苦しいところなのですが(笑)
生物系ミステリ好きが回答するなら…
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 文庫
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かな。
しかし残念ながら絶版なので図書館か古本屋さんで探すしか。
これが絶版ってちょっともったいない気がするんですが、かといってアマゾンマーケットプレイスでとんでもない値段を払うほどかといわれると悩むところ。
復刊リクエストの先は長そうです…。
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脳と人間の問題に切り込んでいく元脳外科(だったとおもう)医のルポライターが主人公です。
なぜ脳死臨調の委員であり、脳神経外科の権威でもある恩師は刺し殺されたのか、研究中に彼はなにを発見したのかというのがストーリーの肝になっています。
科学的知識を得るという点ではちょっと弱い…かも。
とはいえ、エンタメ作品として見ても、新宿のホームレスたちのなかで巫女のように崇められている少女トウト、主人公とかつてライバルだったが今はホームレスたちと暮らす男など、キャラクターも立っていますし、鮎川哲也賞を受賞された作家さんの作品だけあって、ミステリ的には十分面白いできです。
もう一冊は
- 作者: 岩井俊二
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2000/10/21
- メディア: 文庫
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とても映像化できそうにない岩井俊二監督の小説。
ホモ・アクアリウス説にのっとったお話ですね。
進化論に興味があるととても面白いです。
あと海洋生物学。前半のイルカラボのお話など興味深く読みました。
海の中で人類が生きていけるようにどう身体を適応させるのか、代謝や生活環などにおいて、意外にも(失礼かな)科学的な記述が多いのです。
アマゾンのレビューでもちょっと山場については批評されてるんですが、広げすぎた風呂敷をたたんでいくうちに人魚が単なる怪物になってきちゃうんですね。
ストーリーの盛り上げ方として仕方ないのかもしれませんが、確かに興ざめした点ではあります。
あとは医師かつ作家といえば帚木蓬生さんじゃないですか。
「臓器農場」とか半泣きで(いろんな意味で)読みました。
血沸き肉踊る(えー)サスペンス、かつ感動必至の大作。ってありがちなコメントですね。。。
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 文庫
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どうひいきめに見てもおじ様向け18禁小説家*1の渡辺淳一さんよりは「理系的」には面白いと思いますけどどうでしょう?
東野圭吾さんについてはわたしも質問者さんに同意です。
特に探偵ガリレオシリーズは…興味深いのですがアイデアありきになってしまっていてちょっとあっさりしすぎているというか…残念な感じです。
探偵役も漫画ちっくだし、さらっと読むには十分なんですけども。
なんていうか、ペルシャ猫の謎 (講談社文庫)に通じる「ミステリとしてそれってあり?」みたいな。うまくいえないなあ。
いえ、どちらも好きなんですよ?でももっとどーんと重いのも読みたいわけ。
で、東野圭吾作品から一作挙げるなら今のところ*2
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/08/04
- メディア: 文庫
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この作品については扱っているテーマがデリケートなだけに、このダイアリを読んでくださっている方のことを考えると軽々しく評価しづらいのですが、読んでよかった、と心から思いました。
ミステリとしても、恋愛小説としても。
それにしても、質問開始後1時間あまりで11件の回答が寄せられ、終了されていますね。
早いなあ*3。でも「パラサイト・イブ」多すぎですって…。
一世を風靡したから仕方ないんでしょうか。
質問者さんががっかりされている姿が目に浮かぶようです。
こういうのが怖くて質問の際にはやたら「これは除外します」という条件をつけるようになり、500文字制限ぎりぎりの長文質問をするようになってしまいました。