はしごPCRってなに?

大腸菌さんにたくさんタンパクを作っていただくために、plasmid内の配列を使いやすいコドンに変更しています。
いままでsite-directed mutagenesisを行っていたのですが、どうもプライマーを作りにくい*1配列にあたってしまって、どうやって設計するかうんうん唸っていたところ
「はしごPCRしてみたら?」
という同僚さんの救いの手が。
なにそれ。

よくよく聞いてみると、mutation入れたい配列を中央にしたprimerをつくり、5'側を10base程度かぶるようにして少しずつprimerを伸ばしていくとのこと…文章にすると分かりにくいなあ。
あ、でもなんかそれmolecular cloningとかで見たことがあるような。。と思って調べてみたところ
megaprimer PCRっていう手法なんですね。知らなんだ。
site-directedのprimerに比べると短くて済むからオリゴを注文するにも安上がりだし、精製しなくてもいいし(site-directedでも未精製でOKとのprotocolも見るけど、いちおうHPLC指定してます)、いいことづくしじゃない!
といってもmutation入れたい部位によりますけど。
私の場合はconstruction時に設計した制限酵素サイトつきprimerまで*2約50baseをちまちまと伸張させる予定です。
お盆までに終わるといいな。
PCRがかかればこっちのもんです(たぶん)


参考。
http://www.sh.rim.or.jp/~kori/homepage/mutagenesis.pdf
(たぶん個人の方が作られたprotocol.PDFファイルです)
http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/kakusan/0049.html
(特許庁

*1:site-directedのprimer設計条件は結構厳しい。

*2:ここまで伸ばせばあとは切り出しておしまい!