初伊坂

重力ピエロ

重力ピエロ

伊坂幸太郎を初読み。
実は以前ダ・ヴィンチの作家特集でピンと来ていたり、id:iwasaruさんに「絶対にかぴさんが読んだら、はまると思うよ!」と太鼓判を押されていたり、していました。
そこで敢えて読まずにいたのですが、ついつい連休に手出ししてしまいました……!


うん、やっぱりはまりました。
単に優しげな登場人物なら、何冊か本を探せばすぐに見つけられることでしょう。
でも、泉水や春のような心の動きを見せながら、物語の中にしっかりと息づいているキャラクターにはそうそう出会えるものではないように思います。
そんなキャラたちの創造主である作家さんは逆にとても冷徹な人間なのかもしれない、なんて妄想しました。
たぶん違うと思いますが。(ダヴィンチのマンガを読んだかぎりは)


そうそう、この方春樹チルドレンっていわれてるんですね?
この言葉、同じくチルドレンとされているらしい舞城さんの煙か土か食い物 (講談社ノベルス)を読んだ時にはよくわかんなかったのですが、こちらはエッジの効いた比喩表現や、さめたまなざしの登場人物が村上春樹っぽいといわれればそんなような気もします。