ぱすてぃーしゅ

シャーロック・ホームズと賢者の石 (カッパ・ノベルス)

図書館で何気なく目にとまって、新書サイズだったので借りてきた短編集。
タイトルからしてかなりキャッチー（笑）なのですが、作者さんのお名前で検索するとドラマの原作をされたりしているようでなんだか納得です。いや悪い意味でなく。
そしていろんな作品やネタに触れているので、内容をかるーく紹介しようにもできねぇ…！
とはいえ、小学生〜中学生ごろにジュニア向けに書き直されたホームズシリーズ（岩波少年文庫とか）を一通り読んだだけの人間でもニヤニヤできるエピソード満載の楽しい一冊です。

最初の作品でがびーん！（死語）あるあるあるある！って感じでノックダウンされたりしちゃいました。
でもここでのワトソンとホームズの会話も調べてみれば聖典に準拠してたりするのですね。それがまたお上手というかなんというか。
パスティーシュらしく、同時代の人をきっちり出してきてたりもしてます。
有名作品では夏目漱石と絡んだりもしてるそうですが（未読）、さてこの本では誰が出てくるのかｗ
それは読んでみてのお楽しみ、ということでオススメしておきたいと思います。
最後の「英国公使館の謎-半年の空白の真実-」が一番のお気に入りかな。にやり。

パスティーシュをもっと読みたいヒトのために、あとがきで新版のホームズを訳した方が年代ごとに名作を紹介されているのも親切設計かと思います。
まあわたしの場合それ以前に聖典をもう一回読み直すべきですが。