ハヤカワSF

ゴールデンウイークも半ばに近づき、人口密度が異様に低いラボでは
思わずのんびりしてしまう(だからへたれなのだ)
春に実家へ帰った際に弟の本棚から借りっぱなしの本でも読んでみる。
京阪の中で読んで乗り物酔いになった曰く付きの一冊。

「愛はさだめ、さだめは死」
あー。今回も読み通せない。短編集なのに!
やっぱり、重い、暗い。ついでにいかにも70年代風。
なんて、わたしが物心ついた頃には80年代だったわけで、ヒッピー文化とかサイケとかサブカルチャーとか全く理解の範疇を超えてますが
なんとなしにそういう雰囲気だと思うわけです。


破滅に向かうその道の、しかしながら楽しげなこと。
見た目がどうあれ、お話の構成が意味不明(読解力不足の感あり)ラブストーリィの形としては純粋で美しい、ものもある。
「エイン博士の最後の飛行」とかせつないお話なのかも、と思う。


でも結局は共感できないのね。
つまり、登場人物の心情が描かれなさすぎる。叙事的にすぎるというべき?
心の動きを逐一教えてくれろとは言わないけれど、彼や彼女が何を考えているかがある程度把握できるようなお話がいいな。やっぱり。
想像する(妄想する)のも読書の楽しみだけど、その相手が行動形態どころか遺伝子的にも全く異なる異星人では
わたしの想像の翼にはいささか荷が重すぎるようなのでした。
敗北感…


軽くうちひしがれながら裏表紙をめくると著作リスト。
2番目に「たったひとつの冴えたやりかた」がありました。


…。


ああ。(納得)
だからヤツはこの本を買ったのね。
あのエヴァヲタク*1め!


慣れないこと*2すると疲れますね。
マイペースでいこう。
今日はもう少し更新します。

*1:幻の最終話サブタイトルらしい。しかし実際は「世界の中心で愛を叫んだけもの」が採用されたんでしたっけ

*2:タグうちとか