実感として。

バイオや、化学の生産で、セル生産的に小さな装置で、生産し、大規模にするのは並列で複数設置するだけというのは、なんというのでしょうか? 超小型なマイクロリアクターなどはあるのですが、実験室レベルでやっているのをちょっとまとめてというのレベル(卓上型か?)というのはあまり聞きません。 少し詳しくは、http://zanjibar.cocolog-nifty.com/fine/2006/05/post_ea02.html に書いています。 バイオもしくは化学での関連情報あったらお願いします。

http://www.screen.co.jp/press/NR041028.pdf

URLはPDFです。大日本スクリーンが作っているそうです。

でも、まだまだお手製の装置で使い勝手を模索している段階では

ないかと思われます。

マイクロリアクターで有名なのはCPC社とIMM社です。

CPCのcytosはスケール的にも使いやすそうです。

ただ、気軽に買えるような値段ではないので手が出にくいかもしれません。

構造は簡単にいうとマイクロ流路(キャピラリーなど)にポンプをつないで

流路を恒温に保てばいいので、HPLCのシステムがあれば何とかなりそうですね。

複数のポンプでT字の混合ユニットを介して送液できる仕組みをつくれば

良いのではないでしょうか。

http://www.cpc-net.com/cytosms.shtml

http://www.eurotec.co.jp/008imm/008imm.htm

そういうこと*1、あるある。


最近とある遺伝子を増やすべく、LB 1リットルで大腸菌を培養、QIAGEN Maxiprepでプラスミド精製した結果、得られたのはわずかに0.5mg程度…しかもやたらOD260/280が悪い(つまり汚い)…ということがありました。
ペレットを乾燥させすぎた私が悪いんだけど、それ以前にカラムを通すと恐ろしくロスっている様でして。
むかついたのでミニプレップ(Labopassだけど)で10ml振ったら、0.1mg回収できました。ODもばっちり。
細胞へ遺伝子導入するわけじゃなし、これで十分じゃないのか…。


一ヶ月働いてみて分かったのは、今のラボの上官(笑)はなんでもラージスケールでやろうとする傾向にあるということでした。
新人が必ず通る道のようですが、気をつけねばならないようです。


さて、この間まで使っていた和研セルマスター(http://www.wakenyaku.co.jp/pro/products/waken-03.asp)なんてけっこう上記の質問っぽい使い方ができるのではないでしょうか。
恒温室があって(なくても温度調整用腹巻をつければいいんだけど)、酸素や窒素の条件を決定できれば4リットルくらいまでスケールアップできますもの。
条件決定時は250ミリリットル程度で増やせばよろしいかと。
セルマスター自体の設置スペースが確保できればさらにふやせそうですね。

*1:大量培養にはラボでのプロトコールをそのままスケールアップすると良い。