賞味期限が早い本

パーフェクト・プラン (宝島社文庫)

パーフェクト・プラン (宝島社文庫)

「このミス大賞」受賞、昨年文庫化されたコンゲームもの。
超ステキな有栖川二次創作小説を読んで以来、コンゲームというジャンルは私の好物の一つです。
大きなテーマは「親子の絆、とはなにか」かな。
身代金を取らない誘拐事件、報酬は5億円。キャッチフレーズとしては十分です。
今ホットな話題(すでにちょっと古くなっている嫌いもある)を扱っているので読むなら今のうちかも?
ほら、amazonなら70円台*1で買えちゃうし!かく言う私もブックオフで105円だから購入した口です。


以下、ネタバレかつ腐った視点が混ざったりしているので隠しておきますです。


代理母ES細胞、美容整形、児童虐待、オンライントレード、ホスト狂いの主婦、水商売の世界、ソーシャルハッキング、クラッカー、引きこもり、電磁波の影響、自閉症気味の子供の能力、などなど、どこのテレビ特番ですか?
amazonのレビューを見るかぎりは結構酷評されていますが、確かに「勉強したことは全部レポートに載せたいの!」的な盛り込み具合でちょっと消化不良を起こしておられるご様子です。
正直、これら一つのテーマだけでも十二分に面白くストーリーが構成できたんじゃないのかと。
確かに所々(特にES細胞については!)ツッコミを入れながらではありますが、一気読みしちゃいましたもん。
キャラクターも個性的、魅力的なんだからもっと掘り下げられるんじゃないかと思います。
enigma視点、警察視点、クラッカー視点、などが入れ替わり立ち代りで話が飛び飛びになっている感じがしますよ。
終わり方はどうなのかなあ。嫌いではないけど。
二時間ドラマか、わりとB級なハリウッド映画っぽくないですか?
彼のアレが発動したんですよね?(意味不明)


投げやりかつアレな感想でアレですが、キャラがポップでテンポはやめの高村薫、って感じじゃないスかね?
李歐 (講談社文庫)レディ・ジョーカー〈上〉
この辺の。
キャバクラ店長がそれなりにハンサムっぽいから、あとは兄貴分のひとがもう少し男前だったりしたら腐女子受けしたかな?
それとも中国人の用心棒×キャバクラ店長かな。(×の前後は不明だがおそらくこの順番でよかろう)
でも用心棒はXXXXからその先は妄想できないしねえ。
用心棒の人と認知症気味になってしまったお父さんとの関係性は超モエるよ!
そして最後にちゃんとどんでん返しもあるのですよ。それがまたよい。


正直、ちょっと泣いた。

*1:訂正、今見たら1円になってました。ってことは送料こみで341円、かな?