ゲームの名は誘拐(多分ネタバレなし)

ゲームの名は誘拐
ゲームの名は誘拐
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東野 圭吾
光文社
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よみました。
うん。おもしろい。
ただ、もっと前に読みたかった、かなあ…映画のフライヤーを見かけたころに読んでおけば良かったかもしれません。


東野作品らしい登場人物だと思います。
マッチョな男性主人公(映画では藤木直人だけど)は女性に翻弄されるところなど「片想い」の夫にも通じるものがありそうだし
薄幸そうだけれどしたたかなヒロイン(こちらは仲間由紀恵)は白夜行の雪穂を思わせるところもありつつ。
そしてさくさくっと読めてしまう分構成を推測する気持ちの余裕もあって、どんでん返しでは
「ああやっぱりこうきたか!じゃああの場面はきっと伏線だよな…どこをどう回収するのかな!」
という期待はあっても
だまされた!とかえええそうなの!とかそういう驚きはあまりなかったんですねー。
ごくごく個人的な意見ですが、私の中での東野圭吾井上夢人(もしくは岡嶋二人)に近い位置づけになってきたのかな、と感じました。
たくさん読み過ぎて飽きた*1、とは思わないしこれからも読む気満々なんですが、どうしても登場人物や作品の構成を過去に読んだ、そしてインパクトの強かったものに重ね合わせてしまうんです…
もっと素直に楽しみたいんだけどなぁ…


関係ないけど井上さんといえば
99人の最終電車
IEの画面で更新を楽しみに読んでいたあのころが懐かしすぎますわ><

*1:森博嗣はこの位置づけかも。大好きな何作かを手元に置いておけば満足